約20時間の大ボリューム追加シナリオ
追加コンテンツという位置付けですが、クリアまで約20時間のコンテンツ量となっており、軽めのRPG1本分くらいのボリュームが用意されています。もちろん、各種やり込み要素や「Advanced New Game」も健在です。遊び尽くそうと思ったら、かなりの時間が必要になります。
フィールド数は「イーラ」「グーラ」の2つだけなので、本編に比べると少ないものの、どちらも広く広大です。完全新規で、何を見るのも新鮮なイーラ。500年の年月を感じ取るのが面白いグーラ。未知の秘境やユニークモンスターも存在するため、探索するだけで何時間も遊べました。
500年前の過去を描くストーリー
ラウラとシンを中心に、本編の500年前に起こった物語が紐解かれていきます。断片的にしか語られなかった事の顛末や、意外なバックストーリーなど、新たな情報が満載です。追加シナリオということもあって、本編で全容が語られている前提で、細かい説明を省いてテンポよく進んだ点も好印象でした。
回想でしか登場しなかったラウラやアデル、出番の少なかったカスミの活躍も必見です。本編に登場したキャラクターでも、性格などが異なる場合も多いため、様々な違いを楽しむことができます。本作のプレイ後には、事情を知った状態で、改めて「ゼノブレイド2」をプレイしたくなりました。
アレンジされた各種ゲームシステム
ストーリーやキャラクターだけでなく、ゲームシステムにも変更が加えられており、プレイの感触は新鮮です。本編のゲームデータが反映されない、完全に1からのスタートになりますが、あまり気になりません。強いていうなら、採取アイテムを集め直すのだけは少し大変です。
特に変化が大きかったのは、バトルシステムです。従来のドライバーメインではなく、チームを組んでスイッチしながら戦闘する形式なので、ブレイドもプレイアブルキャラクターとして操作できます。500年前のスタイルとされており、システムの違いがストーリーと連動しているのも秀逸だと感じました。
ドライバーとブレイドのチーム構成は固定なので、育成要素や編成遊びは控えめです。その分、タレントアーツやアタッカースイッチなど、戦闘を有利に運ぶコマンドが増えています。慣れるまでは難しく感じたものの、うまく立ち回ることでアーツを連発できるバトルは、本編以上に爽快です。
人々の繋がりを広げる新要素「ヒトノワ」
各地の人々と交流して、繋がりを広げていく「ヒトノワ」は、クエストと連動した新要素です。様々な難題を解決することで、人の輪が繋がっていき、新たな交流やクエストが発生します。ストーリーと平行して楽しめる、もう1つのメインコンテンツです。
「ヒトノワ」は、会話できる全ての人々と関係を構築することができます。比例して、クエスト数も豊富に用意されており、コンプリートをするには相応のやり込みが必要です。クエストをクリアしても、すぐに新しいクエストが発生するので、なかなかコンテンツは尽きません。
ヒトノワには、サイドストーリーと言える大きな流れが存在する点も重要です。少しずつ広がっていく繋がりが実感できるため、どんどんクエストが楽しくなっていきます。ピークとなる終盤には、クエストの消化ばかり優先してしまい、なかなかメインストーリーが進みませんでした。
さいごに
「ゼノブレイド2」を持っている方は、エキスパンション・パスでプレイ可能になる本作。パスを購入されていない方は、この機会に購入を薦めたいところです。手放してしまったという方でも、独立したパッケージ版が用意されています。とはいえ、パスに比べて少し割高なので、買い直すのも選択肢の1つです。
エキスパンション・パスを購入することで、新しいブレイドやクエストが数多く追加されるため、本作と併せて追加で数十時間は遊べる内容となっています。発表当時は、1年弱を掛けての配信に気の長い話だと思っていましたが、最後まで十分に楽しませてくれた追加コンテンツでした。
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500年前の物語を紐解くストーリー
豊富に用意されたクエスト
アレンジされた各種システム