ダンジョン攻略と日常パートの二重生活RPG
『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』は、
- テレビの中の異世界に閉じ込められてしまった人間を救う「ダンジョンパート」
- 仲間たちとの絆や自己ステータスの強化を進める「日常パート」
2つの要素で進めていくゲーム。
日常パートはキャクターとの会話を楽しむアドベンチャーとして。
ダンジョンパートはがっつりRPGとして楽しめる内容。
日常パートでのスキルアップがダンジョン攻略に干渉しているので、2つで1つのゲームとして噛み合っている。
スケジュール管理の面白さによって、ペルソナというゲームは一度プレイを開始すると、なかなかやめられない!
ゲーム内では、1日に昼・夜の2回行動ができ、1年間のスケジュールをこなして計画的にクリアを目指す。
と、たくさんある選択肢の中から行動を取捨選択していくのが、まぁ楽しい!
今作では、昼にキャラクターとの絆を深めるイベント、夜に次のイベントまでに必要な友好度を稼ぐ。という大まかなプレイ動線があるので、遊び方に迷いにくくわかりやすくなっている。
カード救済による遊びやすさ
今作のダンジョン攻略は、遊びやすくなっている印象。
弱点属性をつく面白さがありつつも、通常物理攻撃でもある程度戦えるようになっているので、スキル連発によるSP(MPのようなもの)切れの心配が少ないのがうれしい。
特に、戦闘後にランダムで発生する「シャッフルタイム」というカードの取得が、超優秀!
- 体力(HP・SP)の回復
- 新規ペルソナのゲット
- ペルソナのレベルアップ
- ペルソナが覚えている技を上位版へ変化
- 取得経験値アップ
- 取得金額アップ
など。
キャラクターもペルソナも、ダンジョン中にどんどん成長するので、自動生成ダンジョンの単調さが戦闘と成長の尾楽しみでカバーされている。
ダンジョン内には回復ポイントが存在しないため、「シャッフルタイム」による体力回復でかなり難易度が下がっているように感じた。
お金も貯まりやすくなっているので、装備品やアイテムをたっぷり購入できるし、ペルソナ合成も積極的にでき、ゲーム内のいろんな要素を遊ぶ余裕がある難易度になっている。
ペルソナゲームはいろんな要素が詰まった大ボリュームRPGなので、少し余裕があるくらいの方が「あれもやりたい!これもやりたい!」とプレイ意欲が湧いてくる。
1年間の青春体験とハートルフなシナリオ
RPGとしての面白さもしっかりとありつつ、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』で特に面白いと思ったのは、シナリオの良さ。
とりわけ、脚本がめーちゃくちゃいい!
巧妙なトリックや驚きの展開ももちろんあるのだが、それ以上に、キャラクターイベントや日常生活を通して、大切な思い出が増えていくゲーム内容は、一種の青春体験アドベンチャー。
夏には海や花火大会、秋には文化祭に修学旅行、冬にはスキー旅行…。
田舎町を舞台に仲の良いキャラクターたちと、1年の青春体験ができる。
学生らしいバカっぽさがあり、プレイ中は終始、明るく、賑やかで、楽しい。
これは極上の青春体験だ。
本作に登場するボスは、敵対する者ではなく、キャラクターのうちに秘められた本音の自分。
いわば、
が描かれているので、凶悪な人間によって不快に貶められることがない。
テレビ世界での目的が「助けること」だというのも、気持ち良くプレイできる要因。
壁にぶつかっても下を向かず、仲間たちと協力して乗り越えていくシナリオは、
の一言に尽きる。
そして、”楽しい”から急展開を見せる後半のシナリオには涙腺が崩壊するはず
卓越したギャグセンス
”卓越した”なんていうと、大げさに聞こえるかもしれないが、ゲームをプレイしてこんなに笑ったのは初めてで、ギャグセンスが最高。
とにかく最高。
キャラクターたちが深く打ち解けているから、グサリと刺さるようなツッコミや、異世界で晒されてしまった本音までネタとしていじっちゃうノリの良さがある。
誰か1人が面白いというわけではなく、
って、ツッコミたくなる勢いで全員が面白い。
清楚系キャラも、元気っ子キャラも、残念イケメンキャラも…。
全員が全力で笑いを取りに来るので、まさに抱腹絶倒。
これだけ脚本が面白いと、ひとつひとつの青春イベントが強烈に記憶に残る。
本作は携帯機だが、移動中や外にいるときは思わぬ爆笑によって恥ずかしい思いをすることになるので、ぜひ、家の中でプレイすることをおすすめする。
絶対、笑うで?
自動生成ダンジョンの物足りなさ
かなり「文句なしに面白い」ゲームなのだが、唯一、自動生成ダンジョンには物足りなさを感じた。
自動生成ならではの宝箱の多さは、SP回復手段の少ない本作では探索の動機になるし、ランダム構造はやり込み要素をプレイするときに既視感を薄くしてくれる。
しかし、後半のダンジョンは10階層以上ある長いなものになっていくので、さすがに廊下と四角い部屋が続くダンジョンは刺激が足りない。
ダンジョンクリアには1時間半〜2時間ほどかかるので、途中で眠くなることが多かった。
まとめ
笑って楽しい仲間たちとのイベントに、胸が熱くなるハートフルなシナリオが魅力の傑作!
ダンジョン攻略と日常パート、2つの要素で楽しめるRPG。
ペルソナシリーズってどれが面白い?と聞かれたら、「ペルソナ4だよ!」って即答します。
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テレビ異世界と日常の2重生活
キャラクターとのイベントによる交流
女性キャラクターと恋愛関係になれる
ギャグセンスが抜群
キャラクターたちが打ち解けていて気持ちがいい
胸が苦しくなる後半の展開
巧妙なトリックが効いたシナリオ
会話の選択肢で友好度やステータスが上昇
ペルソナの合成で強いペルソナを生み出す
お金が豊富に手に入り遊びやすい難易度
自動生成ダンジョンが物足りない
ゲーム序盤の導入がゆっくり
控えメンバーに経験値が入らない
仲間がなかなか強い技を覚えない
真エンドにたどり着くのが難しめ
雨の日にできることが少ない
武器屋の商品入荷説明が長い
温泉シーンはない方がうれしい