大迫力と知恵の巨像戦が熱い
『ワンダと巨像』では、失われた少女の魂を取り戻すため、広大な大地を駆け回り、全16体となる巨像と戦っていくことになる。
初見の巨像戦は、まず間違いなく迫力に圧倒されることと思う。
踏みつぶされるー!
主人公は豆粒ほどの大きさしかなく、巨像の足元に近づこうものなら地響きでふらついてしまうほど。
小さな小さな主人公が、巨像へと立ち向かい、討ち倒したときの高揚感はなかなか他のゲームでは味わうことができない。
巨像との戦いは、ギミック戦になっている。
巨像はその体に1〜4つほどの弱点(青白い紋章)を持っており、体毛や突起物につかまることでよじ登って弱点を攻撃していくが、巨人だってそうやすやすとは倒されてくれない。
- 地形ギミックを使って巨像を倒す
- 巨像に仕掛けを動かさせる
- 巨像に障害物を壊させる
- 巨像の攻撃モーションを利用して体によじ登る
などなど。
巨像はそれぞれ、戦う地形も環境も違う。
水の中だったり、空を飛んでいたり…
どんなモーションが利用できるのか?
考えて戦うのが面白いので、アクションアドベンチャー好きなら高確率で好きになると思う。
巨像の弱点を突くことはあくまで最終目的なので、そこにたどり着くまでのパズルとアスレチックアクションを楽しめる。
もう一つ面白いのは、ギミックが解けたとしても再現が難しいところ。
巨像の態勢を崩すために動きながら、小さい弱点に弓を射ったり、巨像が倒れたときは態勢を立て直すまでの短い時間で近づいて登っていかなければいけない。
巨像は常に動いているので、体をよじ登る時もしがみついて振り落とされないような工夫が必要になる。
この再現性の高さがアクションの面白さになっており、頭とテクニックの両方で巨像戦を楽しむことができる
PS4基準に生まれ変わったグラフィック
もとはPS2のゲームだが、グラフィックに関しては完全にPS4基準。
『ワンダと巨像』はオープンワールドとなっており、その世界は独特だったりする。
「人間ってちっぽけだな」と思い知らされるスケール感の大地には、人口の建物がポツポツと点在するだけだが、その建物はとても人間に向けて作られたとは思えない巨大な祠や神殿ばかり。
足がすくんでしまうような景色に幾つも出会うことになる。
広いフィールドだが、巨像を見つけるのは難しくない。
剣を空に掲げると光が放たれるので、光が1本に集約している場所に向かえばOK。
愛馬のスピードも速いので、移動が面倒ということは感じず、むしろ、駆けているだけで楽しい疾走感がある。
馬は、自動で障害物を避けてくれるのがとても優秀。
フィールドには主人公のスタミナや体力が増える収集要素もあるが、無視してしまっても問題なくクリアできるので、あくまでサブ要素としての楽しみ方ができる。
ドラマティックな演出の数々
『ワンダと巨像』はとても芸術的なゲーム。
それは世界観とか、ストーリーもそうなのだが、とにかくゲームプレイの美しさが突出している。
近年の主流である、必要な時以外は画面にステータスは表示されず、没入感が非常に高いのはもちろんのこと。
通常、プレイヤーキャラクターは画面中央に捉えられることが多いが、左右にキャラクターを配置することで、まるで映画のような構図になっている。
遠景の美しい場所に出ればカメラは引きになり、巨像戦で弱点を突くために剣を大きく振り上げている時には自動でカメラがズームされるなど、
フォトモードが搭載されているが、ぶっちゃけフォトモード未使用でも十分に美しい構図のスクリーンショットが撮れてしまう。
美しいゲームプレイの数々がプレイヤーを高めてくれるので、巨像を倒した時の達成感も比例して大きくなっていく。
ギミック戦に集約された面白さ
『ワンダと巨像』は、ギミック戦にゲームの全てを注いでいる。
なぜなら、巨像以外のザコ戦というものが存在しないし、ダンジョンやサブクエスト、装備強化など、RPG的な要素も存在しない。
というプレイに特化しているので、ギミック戦にハマれなければ楽しめないと思う。
また、プレイタイムが初見でも8時間と短めになっているので、ボリュームを気にする人は注意が必要。
まとめ
迫力の巨像戦と、美しいゲームプレイの数々。アクションアドベンチャー好きはプレイして損なしの名作!
今の時代にプレイしても感動できる美しいゲーム。
ギミック戦の好き嫌いとボリュームの少なさは懸念点かと思います。
Some of the contents are from the internet, if these contents infringe on your copyrights, please contact me. All contents doesn't represent my points.