圧倒的なグラフィックと世界観の構築
プレイするドラマもここまで極まったのか…。
と、プレイ早々に身震いしてしまうくらい、あっという間に魅了されてしまった。
と懐疑的だったのだが、実際にプレイしてみると、人間とアンドロイドは一見するだけでは区別できないほどに、あえて同一化されているようだった。(こめかみの発光リングでわかる)
しかし、アンドロイド特有の皮膚の水のはじき方や、プレスチック製ゆえの素材のテカリ。
さらには、ゲームのキャラクターならではの動きの不自然さまでもが、「アンドロイド」を表現しているように感じらる。
圧倒的なグラフィックに加えて、徹底した世界観の構築が没入感を高めてくれる。
- 失業率の上昇
- 反アンドロイドデモ
- アンドロイドとの生活区域の分断(アンドロイドお断りやバスの乗車区分)
などの社会的な問題。
ペットまで機械化した生活や、対アンドロイドとの性体験の増加など、ストーリーだけでなく街の喧騒や読み物にも世界観を補完する描写が盛り込まれている。
アンドロイドの登場によって、噴出する問題や不満に、
と考え込んでしまうことも。
舞台は2038年を描いていることもあり、
と、どこか他人事ではない気持ちでプレイしてしまう。
遊びやすい3つの工夫
『Detroit: Become Human(デトロイトビカムヒューマン)』は、3つの要素により遊びやすいゲームだなと感じている。
スキャン機能
1つめは、スキャン機能によって調べられるオブジェクトが一目瞭然であること。
フォトリアルな作品では、オブジェクトが埋没してしまいがちだし、アドベンチャーゲームでのオブジェクトの見落としは致命的なミスになりかねないので、これは非常にうれしい。
今やるべき目的もすぐに確認できる。
ポーズ機能
2つめは、ポーズ機能。
選択肢には制限時間が決まっているものもあるが、optionsボタンによる強制ポーズが可能になっている。
せっかくの制限時間が意味のないものになってしまっている気もするが、じっくり考えたい人にとってはありがたい機能だ。
フローチャートの確認
3つ目は、フローチャートの確認。
シナリオ分岐の多さについては発売前から話題になっていたが、面白いのはチャプタープレイ中にもフローチャートを確認できることだ。
多くのゲームは、チャプタークリア後にしかフローチャートは見られないのだが、プレイ中にも見られるようになっていることで、オブジェクトの発見や分岐の可能性が、ある程度プレイヤーにわかるようになっている。
事件現場を調べるチャプターでは、フローチャートを確認することで、
と、知ることができるし、のちに起こるイベントのために必要な知識を見落としにくくなっている。
3人のアンドロイドが紡ぐ物語
プレイヤーは一貫してアンドロイドの視点でゲームを進めていく。
3人のアンドロイドの物語が描かれているが、今のところ、ヒューマンドラマが2本、捜査による事件解決ものが1本。という感じ。
ヒューマンドラマでは、アンドロイドならではの従順な生活から、人間からの攻撃的な態度など、この世界のアンドロイドと人間との関係が見てとれて面白い。
事件の捜査では、アンドロイドならではのテクノロジーを駆使した捜査により、証拠の発見や事件のバーチャル再現など、他の2本とは異なるゲーム性になっていて緊迫感のあるプレイができている。
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現在はちょうど、アンドロイドに感情が芽生え始めたところなので、今後の展開から目が離せない。
わたしは映画でも、感情を持たざるものの葛藤に弱いので(ベイマックスやロボとーちゃんで号泣する)、ストーリー的には好みのタイプ。
自分の描くストーリーの先にどんな結末が待ち受けているのか楽しみ。