魔王の前で記憶喪失!?ゲームアイデアに感服
『世界一長い5分間』はラスボス戦からゲームがスタートする。
仲間とともに、
「さぁ魔王を倒すぞ!」
という状況で、なんと!勇者が記憶喪失になってしまう。
自分がなぜここにいるのか、自分の名前も仲間が誰なのかすらもわからない。
5分間という短い魔王戦の中で、勇者は過去の冒険の記憶を回想しながら本来の目的と力。
そして、仲間たちとの絆を取り戻していく。
どうだろう?
ゲームの概要を書いただけですが、
ゲームをはじめてすぐにクライマックスの魔王戦が展開され、まさかの記憶喪失で戸惑う主人公、慌てふためく仲間たち 。
めちゃくちゃキャッチーなスタートを切れる。
装備も魔法もストーリーとともに変化する回想RPG
ゲームは魔王戦での「アドベンチャーパート」と、回想の「RPGパート」を交互にプレイすることで進んでいく。
会話の中で、勇者は記憶の断片を思い出し、過去の回想へと突入する。
RPGパートはストーリー上の目的を達成すればクリア。
多くはこの流れになっていて、道中で体験するストーリーによって過去の記憶が勇者に戻っていく。
面白いのは、過去の回想時点でレベルや習得魔法が設定されていること。
どんな武器を装備しているのか?
何レベルなのか?
所持金はいくらなのか?
記憶にダイブした、その時々でステータスが違っている。
敵と戦ったり、サブミッションで得た経験値は、固定のレベルにプラスしてレベルが加算されようになっていて、
がキャラクターの強さになっている。
プラス値を「思い出補正」と名付けているのも、なんとも遊び心が感じられていい。
思い出は美化されるそうだ。
普通のRPGと違う点は、回想の中で購入した装備品やアイテムは、次の思い出には持ち越せなくなっていること。
先のことを考えずにお金をジャブジャブ使って、アイテムを惜しまず使える気持ち良さがあるのもこのゲームの特徴。
戦闘はランダムエンカウントだが、主人公が「ノーエンカウント」という敵に出会わなくなる魔法を使えるので、面倒には感じない。
ドラマティックに展開する魔王戦
RPGパートを終えると、魔王戦へと帰還する。
魔王戦はアドベンチャーパートとなっており、勇者が思い出を取り戻すことによって、戦況がどんどん変化していくのが面白い。
仲間と交わした連携の取り方はどんなものだったのか?
自分の必殺技はなんなのか?
思い出すたびに、強大な魔王に対抗する力が勇者に戻っていき、その様子が仲間を勇気づける。
魔王との戦闘はコマンドバトルではなく選択肢によって進んでいく。
- 魔王に向かって斬りかかる
- 自分がオトリになる
- 仲間に回復魔法をかける
プレイヤーの選択によって受けるダメージや与えるダメージが変化。
究極の二択を迫られることもあるので、アドベンチャーゲームのような楽しみ方ができる。
感情豊かな仲間と意外といいヤツな魔王
『世界一長い5分間』のビジュアルは、レトロなドット絵を採用しているため、キャラクターたちの細かい表情を見ることはできないが、その分リアクションが大きいコメディ調になっている。
勇者が記憶喪失だとわかった時は、すごい焦りようだし、勇者が自分の名前を思い出しただけで皆が号泣して喜んでくれる。
仲間が仲間なら、魔王も魔王だ。
記憶を失い、脅威にもならない勇者たちを一瞬で消すようなことはしない。
なんだかんだ言って、勇者が記憶を取り戻すまで待ってくれるので、不思議と魔王にすら愛着が湧いてくる。
終盤に入ると、楽しい冒険の記憶から、胸をギュッと締め付けるような青春回想へと変化していく。
忘れていた大切な人の記憶、魔王を倒さなければいけない熱い気持ちと迫られる選択。
きっと予想外のシナリオに引き込まれてしまうと思う。
一風変わったヘンテコRPG
「アドベンチャーRPG」と銘打つだけあって、普通のRPGとは異なるゲームになっている。
買った装備やアイテムを持ち越すことができないので、RPGの醍醐味である”育成”の楽しみが薄い。
ストーリー毎に行ける場所は限られ、勝手に新しい魔法や技を覚えているので、自由に冒険を楽しむタイプのゲームではない。
どちらかというとアドベンチャーゲーム的なスタンスでプレイした方が楽しめると思う。
と、ならないように「ヘンテコRPG」だと知っておくといいかと。
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ゲームアイデアが面白い
ゲーム開始時のつかみがいい
キャラクターたちが表情豊か
ドット絵風のレトロな雰囲気
プレイヤーの選択によって変化する魔王戦
終盤の展開が熱い
「ノーエンカウント」で敵と戦わないことも可能
回想ごとに用意されたサブミッション
ミニゲームを収録
アイテムの持ち越しができないなど一風変わったRPG
RPGパートが簡単
キャラクター育成の楽しみが薄い
やや単調に感じる
強制終了を2回経験