現代でも通用するスピードで生まれ変わったFF
『ファイナルファンタジー12 ザ ゾディアック エイジ』のオリジナル版は、2006年に発売されたタイトル。
この10年でゲームのプレイスピードは大きく変化したが、「倍速機能」によって、現代でも通用するRPGへと生まれ変わっている。
バトル時だけでなく街やフィールドでの移動もスピードアップしており、
マップがいくつも繋がった大きなフィールドや、仕掛けや分岐が複雑なダンジョン内を隅々まで探索することがまったく苦になりません。
FF12の戦闘は、エンカウントではなく、フィールド上にいる敵とシームレスに展開。
- 戦闘画面への暗転
- 戦闘後のリザルト表示
が存在しないため、ゲームのテンポが崩れない。
設定(コンフィグ)から、「2倍/4倍」の早さに調節が可能ですが、とりあえず2倍がおすすめかな。
裏技的なサクサク感
『ファイナルファンタジー12 ザ ゾディアック エイジ』は、「倍速機能」による快適さと、キャラクターの育成のしやすさで、
キャラがめっちゃ強くなるー!
という、裏技的なウハウハ感を楽しむのも一興だと思ってます。
雑魚戦が気持ちいいくらいに進んでいくので、キャラクターのレベルはぐんぐん上がり、スキルパネル(ライセンス)も次々に解放していける。
序盤で、
- 取得経験値2倍
- 取得スキルポイント2倍
のブースト可能なアクセサリーも手に入るので、レベル上げは不要。
物語をどんどん進めていけるので、冗長感がない。
それでいて、モブハント(指定された敵の討伐で報酬)や、強敵(召喚獣)との戦闘などのサブ要素も豊富なので、プレイヤーによって楽しみ方は様々あるのがいいところ。
細かな作戦指示ができる「ガンビット」
『ファイナルファンタジー12 ザ ゾディアック エイジ』の戦闘は、時間経過による「行動ゲージ」がたまることで攻撃ができるアクティブタイムバトル。
中でも特徴なのが「ガンビット」というシステム。
ガンビットというのは、めーっちゃ細かく設定できる「さくせん」だと思ってもらうといいかと。
- 味方HPが●%以下になったら「ケアル」
- 炎に弱い敵に「ファイア」
- 集中攻撃で敵1体に「たたかう」
など。
状況に合わせて、そりゃもう細か〜く設定できるようになっており、ガンビットさえ作り上げてしまえば、いちいち戦闘時に行動を選択する必要がない。
仲間キャラクターだけでなく、自分の操作キャラクターにも適応されるので、ガンビットによりオート戦闘が可能。
雑魚戦の面倒くささを払拭しているし、ボス戦はボス戦で戦略を練る楽しさが生まれている。
ボスに負けた時は、ガンビットを練り直せば勝てることがほとんどというくらい、重要な要素。
魅力的なキャラクター多数のストーリー
『ファイナルファンタジー12 ザ ゾディアック エイジ』は、特にストーリーがいい!
国を失い、憎しみと悲しみの中で立ち上がった王女「アーシェ」。
旅の中で過去と向き合い、目的を探す少年「ヴァン」。
謎多き高貴な空賊「バルフレア」などなど。
魅力的なキャラクターが多い。
国同士の争いという規模の大きな戦いと、過去との対峙に揺れるキャラクターたちの心情が描かれており、ラストは大団円と呼べる感動を味わうことができます。
物語の中で、各キャラクターがしっかりと掘り下げられるので、一人一人に思い入れを強く持つことができるRPGになっている。
細かすぎて面倒でもあるスキルやガンビット
- 細かく作戦指示ができる「ガンビット」
- 装備品にまでスキル解放が必要な「ライセンス(スキルパネル)」
この2つには、楽しさと隣り合わせの面倒くささがある。
「ガンビット」は作戦指示が細かくできすぎるため、一つ一つを設定するのが手間。
ボス戦などで、ガンビットを作り変えた時には、戦闘後に戻さなければいけないし、選択肢がありすぎて目当ての作戦を見つけるのも大変に感じることがあると思う。
もう一つは「ライセンス(スキルパネル)」。
本作はなんと、スキルパネルを解放していないと、手に入れた装備品すら装備することができない。
該当するアイテムを装備できるようになるスキルをいちいち習得しなければならず、
↓
対応するスキルパネルを探して解放する
↓
キャラクターに装備させる
という手順が必要になり、毎回これをパーティ分やらなきゃいけないのは少々骨が折れる。
「魔法」を使うにしても、使いたい魔法をスキルパネルで取得してから、魔法自体を宝箱やお店で購入しないと使えるようにはならず、システムが細かすぎて面倒に感じる。
緻密な戦略よりもサクサク楽しむRPG
『ファイナルファンタジー12 ザ ゾディアック エイジ』は、もちろんボス戦・召喚獣戦では対策を練って挑む楽しさがあるけれど、基本的には、
と、快適さによる楽しみの方が大きいように思う。
というのも、「たたかう」の通常物理攻撃をメインに使っていくことになるから。
「魔法」や「 技 」もありますが、キャラクターの育成スピードが早い本作では、敢えて使う必要性は高くない。
なので、人によっては物理一辺倒の雑魚戦は単調に感じる部分も出てくる。
まとめ
現代でも楽しめるようチューニングされて生まれ変わったファイナルファンタジー12。
人を選ぶ尖ったシステムではありますが、今遊んでも十分に面白く、ストーリーも素晴らしいので、改めて注目されてほしいですね!
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「倍速機能」によってサクサク冒険ができる
仕掛けと謎解きの多いダンジョン
細かな作戦指示を出せる「ガンビット」
序盤からブーストアイテムが手に入る
魅力的なキャラクターが多い
名言連発のストーリー
エンディングが素晴らしい
モブハントや召喚獣集めのサブ要素
キャラクターのレベルが上がりやすい
元がPS2基準のグラフィック
一つのマップが小さくぶつ切り感がある
ガンビットとスキルパネルが細かすぎる
一度決定したら選び直せない職業
雑魚戦が物理一辺倒になりがち
一部の声優に違和感がある
主人公の主人公感は薄め