『メタルマックスゼノ』の魅力
戦闘の快適さと爽快感はRPG随一
『メタルマックス』シリーズの魅力として、戦闘の快適さが挙げられますが、その部分は本作でも健在。
ロードは一切入らないし、戦闘後のリザルトもスピーディーです。
そして、戦闘自体も弾薬が飛び交うド派手な映像になっていて見ていて気持ちがいい。
敵がポロポロとドロップアイテムを大量に落とすのもGOOD。
この戦闘の快適さは他のRPGじゃ体験出来ない。
モンスターのドロップアイテムは豊富
過去シリーズ同様、モンスターのドロップアイテムは豊富に設定されている。
賞金首から強力な装備がドロップするのは勿論、ザコ敵も何気に良質なアイテムを落とすのがメタルマックスのいいところだ。
新しいエリアについたらハンターの特技「囮よせ」を使って出現モンスターのドロップをチェックするのが楽しかった。
「囮よせ」は、現在いるエリアのモンスターと任意に戦うことの出来る特技です。
ドロップアイテムもチェック出来るので、ここから有用そうな装備を落とすモンスターをチェックしてぶっ倒していけ。
やり込み要素
レベル、職業ランク上げ
プレイヤーが強さを求めるならば、ゲーム側がそのやり込みに応えてくれる設計になっています。
レベル上限は999(要限界突破アイテム)までありますし、レベルとは別の職業ランクも、MAXまで上がりきると周回します。
職業ランクは+1で打ち止めの可能性有り。(未検証ですが、職業ランクMAXのトロフィー取得者が既に出現している)
追記:職業ランク、+2まで上がりました。ランクいくつまで上がるか不明。
特技も強化されていくので、同じ職業を鍛えれば鍛えるほど強くなっていくでしょう。
※本作は「転職」というシステムがあり、全6種類の職業を自由に選択することが出来る。
習得した特技は別の職業に転職しても「フリースロット」に登録することで自由に使用可能。
戦車の超改造
また、戦車装備も「超改造」が可能。
超改造は、一部のモンスターが落とす「超改造合金」というアイテムを使用するとおこなえます。
超改造をすると重量は上昇するが、攻撃力も上がるぞ。
お気に入りの武器をひたすら強化していこう。
※「超改造合金」は難易度ハード(2周目)のモンスターがドロップ
フィールド射撃が予想以上に便利で爽快だった
フィールドでの戦闘はシンボルエンカウントとなっていて、戦闘に入る前に一発お見舞いすることが出来る。
この「フィールド射撃」が予想以上に便利でとても関心した。
一撃で仕留めることが出来れば、戦闘に入る必要もないしボーナスEXPも貰える。
これは素晴らしいシステムですね。プレイする前はもっとショボいもんだと思っていた。
二周目からが本番
開発者が「2周目からが本当のメタルマックス」と仰っていたように、2周目からはバトルに特化した状態でゲームを進行出来る。
以下、2周目の魅力を箇条書き。
・モンスターのドロップアイテムが変化
・序盤から強力な装備品、戦車の設計図が手に入る
・超改造用のアイテムを敵が落とす
・「ハンターモード」で退屈なストーリーを見なくて済む
2周目を開始する際、ストーリーを省いた「ハンターモード」が選択可能になる。
「ハンターモード」では自由にフィールドを歩き回り、リメインズの探索や賞金首を倒しにいけます。
2周目の序盤からとんでもない戦車「PLT-05-H」の設計図もゲット。
デフォルトでキャノンハリケーンという強力な特性を所持しており、特性スロットは4つもある化物戦車だ。プレイしてない人に語ってもここは伝わらないか。
1周目が1、2、3、4、5と段階的に強くなっていくとしたら、2周目はその段階を越えて一気に5まで強くなったという感じです。
1周目よりも成長を実感しやすいので楽しいですね。
魅力まとめ
・他のRPGでは真似できないほど戦闘が快適
・モンスターがアイテムをポロポロ落とす
・やりこみ要素
・フィールド射撃すげえ
・2周目がすげえ
・門倉サウンド最高
本作の魅力はバトル部分によるところが非常に大きい。
キャラクター、戦車、モンスターのレアドロ狙い等、育成やレアアイテム収集が好きな人には本作が魅力的に映ると思います。
BAD部分
アイアンベース内のUIが悪い
拠点となるアイアンベース内でのUIは悪いと言わざるをえない。
戦車の改造は現在乗っている3台の戦車しか出来ません。
格納庫に入っている戦車を改造したければ、一度PTに入れる必要がある。
これ、非常に面倒です。
更に、改造のテンポも悪い。
開発がこの不便さに気付かないわけが無いので、明確なBAD部分としておきます。
性的描写、下ネタが露骨すぎる
このゲームにここまで露骨な性的描写は必要だったのか?
◯ッ◯スやら、処女といった単語がゲーム中にたびたび登場します。
某エリアの張り紙にはオ◯◯◯なんて単語も……。
果てには、大人の階段を登る描写まで出てきました。
俺はメタルマックスにこんなの求めてないぞ。
マリアは痴女にしか見えず、一度もパーティーに加えることはありませんでした。
まあ、マリアはソルジャー特化でいつか育ててみたいと思っていますが。
センス無しのリメインズ(ダンジョン)
ダンジョンの造りはセンス皆無。
ご丁寧に宝箱の位置が表示されていますが、その殆どが「取りに行ってこいよ」と言わんばかりに、行き止まりに配置されている。
ダンジョンはほとんど上記画像のような構成になっています。序盤のリメインズはここまで広くないけどね。
あと、キャラクターの移動速度が遅いのも致命的。
リメインズの探索はとにかく苦痛が伴う。
高いエンカウント率は『テキよけスプレー』で回避出来るので、その点は問題なし。
「持ち物」の項目から『テキよけスプレー』を選択、サブメニューに登録し、コンフィグのボタンカスタマイズでL1かR1ボタンにサブメニューを登録しておけば2回ボタンを押すだけで『テキよけスプレー』が使えます。
いちいちメニューを介している人もいそうなので解説しておきました。
キャラクターの掘り下げが殆どない
キャラクターを掘り下げるイベントは皆無で、仲間に加入した後はひたすらに空気。
PTに入れていないキャラクターは存在していることを忘れるほどに空気。
悪党のディランとか、ヨッキィに悪態ついたりして仲良くなってるけど、お前らいつからそんな親しくなった?と問いたい。
あと、主人公のバックボーンはもっと深いところまで知りたかった。
幼少時代はリミテッドエディションの特典冊子で語られていますが、育ての親と言うべき「ジード」との関わりを含めたタリス(主人公)の成長部分が全く語られていなかったのが残念。
ジードが所持していた刀をタリスが背負っているのですが、そのときの出来事をゲーム内で見せてほしかったですね。
まとめ
自分はメタルマックスシリーズが好きですが、本作『メタルマックス ゼノ』はハッキリと人に勧められる作品にはなっていません。
自分としては、次回作が出てほしいし、シリーズも応援しているので皆さんに買っていただきたいところですが、本作を手放しでオススメするのは難しい……。
ストーリーが恐ろしく淡白で、2周目に遊べる「ハンターモード」は他のRPGには見られないシステムだし、街は無いし、とにかく異質過ぎるRPGなんです。
マジで人を選びます。
例えがピンポイント過ぎて申し訳ないのですが、『グランディア エクストリーム』にハマるような、「ストーリーなんて知るかボケ俺はバトル重視だ」プレイヤーには刺さるかと。
ストイックにキャラを育てるのが好きな人も楽しめるはず。
『メタルマックスゼノ』の点数は8.2/10としました。悪い部分は擁護のしようがないほどに不出来ですが、良いところは本当に良いです。
このゲームは点数よりも、記事の内容を購入の参考にしてください。
もし万人向けのRPGを求めるなら『メタルマックス4』を購入しましょう。メタルマックス4は誰にでもオススメ出来る神ゲーです。
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