パワーアップした3Dランド系箱庭マリオ
本作は、自由な探索・冒険を楽しむ箱庭ゲームではありますが、スタートからゴールまでの道筋がしっかりとカタチ作られており、『3Dランド』の要素も感じられるハイブリットなゲームデザインです。
15年ぶりの箱庭マリオは、基本的な面白さを残しつつもいろいろとパワーアップしていましたよ!
- グラフィックの向上
- 旅というコンセプト
- 箱庭マップの中に町や住民がいて世界観を盛り上げる
- マップごとにボスという大きな目的がある
- ボスに向かう道中に様々な寄り道要素が盛り込まれている
- 2Dマリオや3Dランド風のギミックも登場
- 「パワームーン」をとってもスタート地点に戻されない
箱庭マリオの魅力って、
というマップに入ったときのワクワク感がたまらないんですよね。
グラフィックの向上によってカラフルポップな世界観の魅力がさらに際立ち、
あ、あかんー!なんやこのワクワクはー!!
とのっけから楽しさ爆発でした。
3Dランドっぽい遊びの導線
個人的に好感触だったのは、箱庭マップを遊ぶ導線として「ボス」という目的が用意されていることですね。
遊ぶ道筋がはっきりしているデザインは、『3Dランド』っぽいわかりやすさがあります。
ボス撃破後は、町に変化が起こっていたり、新しいギミックが増えているので、撃破前との違いも楽しいです。
ボスに向かう道中には、いかにも遊びが隠されていそうなオブジェクトや町が目に入りますから、これを遊ばない手はないでしょう!
寄り道して寄り道して、気が付いたら、
あ、ボスのこと忘れてた…!
って具合に、マップの探索に熱中していると思います。
隠され方が気持ち良い「パワームーン」
各ワールドでマリオが集めることになる「パワームーン」。
これを一定数集めることで次のワールドへと行くことができます。
そしてこの「パワームーン」の隠され方が気持ちの良いことッ!
- しっかりとしたダンジョン攻略
- 目立たない横道に配置されている
- テクニックが必要なアクションのご褒美
などの、発見と挑戦が楽しい探索。
- 謎の種をふかふかの土まで運ぶ
- 迷子のヒツジを集める
- パズルなどの思考系謎解き
などの、お使いクエストにも似た工夫が楽しい探索。
隠し方のバリエーションが多いので、飽きがこないんですよ。
そもそも「パワームーン」は1つのワールドに20~70コも隠されているので、「パワームーン」を発見して嬉しくなる瞬間がコンスタントに訪れます。
やった!また「パワームーン」ゲットだ!
「嬉しくなる瞬間」がたくさんあることで、ゲームそのものも寄り道もやめられなくなっていくんですね。
帽子キャプチャーで敵に変身
今作の大きな特徴である「帽子アクション」。
まず、帽子をぶつけると壊すことのできるオブジェクトが多いです。
- 木の箱
- 壁に貼ってあるクッパのポスター
- 砂漠のサボテン
- 植木鉢や草、花
いろんなものがちゃんと反応して、コインやアイテムが出てくるので、いろいろ試してみたくなります。
いろんなオブジェクトが怪しく見えてきやがるぜぃ…
また、帽子アクションで敵を倒すこともできるので、3D空間でのジャンプアクションが苦手という人には良い助け舟になっているんじゃないでしょうか。
敵の特性を活かしたキャプチャー
敵に変身することができるキャプチャーは、「敵がギミック(仕掛け)になる」という驚きがまず楽しいです。
- カエル → 高いジャンプ力
- 恐竜 → 岩をも砕く破壊力
- プクプク → 水中で息ができる
など、マリオにはない能力をどうやって使うかがカギになります。
単純に いろいろ変身できて楽しい!
キャプチャーは時間制限があるものや、その場にいる敵じゃないといけない(いつでも変身できるわけじゃない)という制限があるので万能すぎません。
序盤から出し惜しみなしで一気に掴まれる
マリオらしく淡白な導入で、すぐにキャラクターを操作でき、中ボス、帽子アクションなど、序盤から刺激モリモリです!
特に帽子の「キャプチャー」は、超序盤から恐竜に変身することができるので、
うわー!すごいー!!
と、一気に掴まれます。
最初って、地味なヤツから始まってだんだんと変身できるものが大きくなっていくことが多いのですが、しょっぱなから恐竜持ってくるとは恐れ入りました。
旅感がたまらないコスチュームやインテリアの収集
『スーパーマリオ オデッセイ』は、「旅感」が強いのも大きな魅力です。
- 古代の国
- 都会の国
- 砂漠の国
など、いろんな国を旅することができます。
旅先で集めたコインは、コスチュームや帽子型の船「オデッセイ号」のインテリアを購入するのに使います。
わたし、コスチュームとかはあんまり必要ないんじゃないかと思っていたんですが、これが意外と気に入りました!
船でいくつもの世界を渡るという旅設定や、箱庭マップの中に町やお店があることで世界観が生きて感じられるので、コスチュームを着るとよりワクワクできるんですよね!
旅気分を盛り上げるのに重要な小道具になっていて、インテリアはさながら自分へのお土産。
次はどんな国かなぁ~?
って、ワクワクしながら遊んでいます。
そもそもお金の使い道は他にあまりありませんから、いろいろ収集するのは良いサブ要素になっています。
利便性とサービス精神旺盛なオマージュ
「ボスを目指して遊ぶ」という新たな導線が確立されたこともあり、箱庭とは言いつつもスタート地点から最終地点までは遠く設計されています。
移動距離が長いと面倒ですが、箱庭マップの中に点在するチェックポイントにワープができるので非常に便利!
さらに、マップも用意されているので、現在位置やまだ訪れていない場所もわかります。
コインを払えば未取得の「パワームーン」を教えてくれるキノピオなど、便利機能が多くて遊びやすいですね。
思わず「懐かしい!」と言ってしまうオマージュの数々
2Dマリオやマリオランドからのオマージュコースもさることながら、過去作品のオマージュはうれしいものがありますね。
- 帽子どろぼうの「ハゲタカ」
- 顔面最凶の「ウツボ」
- すばしっこい「ウサギ」
マリオ64で特に思い出に残っている要素がたくさんあって、これはテンション上がります!
こどもの頃にトラウマ級だった「ウツボ」は、全然マイルドになってなくて逆にうれしかったですね。笑
わたしは世代的に未プレイでわかりませんが、マリオが初登場した『ドンキーコング』などもあり、サービス精神旺盛です!
移動速度が遅い?
マリオの走る速度がやや遅いんじゃないかなー。という印象です。
また、幅跳びや3段ジャンプなど、ジャンプの飛距離も変わったのかな?
狭いエリアでプレイしていると遅くは感じないので、単純にマップが広くなったからそう感じるんだと思います。
モーション操作が必要
ジョイコンを両手に持つスタイルが推奨されていることもあり、帽子の投げ方のバリエーションは「モーション操作」が必要になっています。
ただ、ジョイコンを両手で持つとなんとなく気持ち悪くて、わたしはグリップにさしているのですが、そうするとコントローラーごと振ったりしないといけなくって、どうにも収まりがよくないんですよ。
3Dマリオはもともとアクション数が多いうえに、「帽子アクション」が追加されているので、初めての方だと覚えることは多いです。
まとめ
過去作のオマージュや、遊びやすい3Dランドのデザインを組み合わせた箱庭マリオ。
遊びが詰め込まれた箱庭マップは、用意されている「パワームーン」の数がすごいので、達成感が何度も何度も得られて冒険が楽しくなります。
「キャプチャー」という変身能力でアクションの幅が広がり、見た目にもワクワクできますね!
あぁ~、やっぱり箱庭マリオ大好きですねー!!「あっちには何があるんだろう?」
「ここも怪しいよなぁ~」
と、気になったところにはちゃんと「パワームーン」があるのが探索好きにはたまらなく嬉しいじゃないですか!
はじけるような音楽や原色が似合うマリオのおじさん。
元気をもらえる明るさも好きです。