映画「マイティ・ソー バトルロイヤル」の監督を務めたタイカ・ワイティティはIGNに、「AKIRA」の実写版を監督するオファーをもらっていることを認めたが、実際にそれを引き受けたかどうかについてははっきりコメントしなかった。
「AKIRA」の実写映画について話し合いがあったことは確かで、同氏はこのプロジェクトについて過去形で話したり現在形に戻ったりした。IGNは、原作をどのように映画にしたいかやキャスティングに関する考えなどを訊いた。
実写映画「AKIRA」の監督を務めるのかどうかという質問に対して、ワイティティは次のように答えた。
「僕がやる――そのような噂がありました。そして、確かに実際にもそういう話があったし、僕はこのプロジェクトに対してとても情熱がありました――あります」
「マイティ・ソー バトルロイヤル」で成功を収めようとしているワイティティは、まだ正式に決まっていない次のプロジェクトについて話せない可能性も高いだろう。
ワーナー・ブラザーズはアニメ映画「AKIRA」をベースとした実写映画を手掛けていることは何年も前から知られているが、ワイティティはアニメ映画よりも原作(漫画)を元に映画を作りたいと話した。
「僕は実は『AKIRA』の漫画が大好きです。アニメ映画も大好きですが、アニメのリメイクを作りたいという気持ちはありません」とワイティティは話し、「まあ、いずれにしても、話し合いは確かにありました」と付け加えた。

2011年に、クリステン・スチュワート、デイン・デハーン 、ギャレット・ヘドランドを含む複数の白人俳優は「AKIRA」の実写映画に出演することが発表されたが、その段階の企画は実行に移されなかった模様だ。東洋人のキャラクターをホワイトウォッシング(白人の俳優を配役すること)する強い傾向が未だに残るハリウッド映画界に対して、ファンは「AKIRA」でもそうなることを心配している。ワイティティにこのことについて尋ねると、同氏は次のように答えた。
「僕だったら10代の東洋人にすると思いますね。それも有名な俳優よりも新しい才能を発掘して無名の若者たちが理想的です。そして、もっと漫画に近い形にすると思います」
漫画とは、「AKIRA」の全6巻のことであるとワイティティは付け加えた。
タイカ・ワイティティが次に監督を務める作品は来春から撮影が開始する予定の「Jojo Rabbit」になると思われる。本作は第二次世界大戦を舞台としたドラマとコメディのハイブリッド作品になる。