9月29日、スクウェア・エニックスは「DQXI カウントダウンカーニバル番外編~ネタバレするとはなにごとだ!~ネタバレイトショー」を開催した。シリーズの生みの親である堀井雄二をはじめ、開発陣が自らネタバレトークを行うこちらのトークショーはスクウェア・エニックスの公式YouTubeチャンネルから視聴できる。
本番組では「DQXI」をクリアした人に向けて行われたアンケートの結果が発表された。アンケート回答者数は1万3106人で、興味深いことに男女比は女性が勝り、51%だった。本稿ではアンケート結果の面白いところをピックアップしていくのだが、ネタバレが含まれるので「DQXI」をクリアしていない人は要注意だ。
キャラクターの人気ランキング

まず、気になるパーティメンバーの人気ランキングだが、こちらは世界の異変前、異変後、それからクリア後のシナリオの3つのポイントでの人気がそれぞれ質問された。それぞれのベスト3を下記しよう。
異変前の人気パーティメンバーTOP3
1.カミュ
2.ベロニカ
3.マルティナ
異変後の人気パーティーメンバーTOP3
1.セーニャ
2.ベロニカ
3.カミュ
クリア後の人気パーティメンバーTOP3
1.ベロニカ
2.カミュ
3.主人公

3つ合わせての総合人気を見てみると――カミュとどっこいどっこいではあるが――2位、2位、1位にランクインしているベロニカが一番人気であることがわかる。主人公は「クリア後のシナリオ」で一度3位にランクインしているだけだが、「主人公は自分だから」という堀井の言葉に納得。
NPCキャラクターの人気ランキングTOP10も発表されたが、残念ながら筆者のお気に入りであるテオじいちゃんはランクインしていなかった。圧倒的な人気を誇っていたのはホメロスだったが、男女比例を見てみるとホメロスを選んだ人の80%は女性だった、なるほど!ちなみに2位はリーズレット、3位はニマだった。美男美女勢揃いである。みんな、おじいちゃんのテオに興味がないんだなー。しくしく。

NPCの中から「あともうひとり仲間にするなら」というアンケートもホメロスの圧勝に終わった。こちらも男女比例は選んだ人の83%が女性だった。
「何か巨大な組織の力を感じます!」という齊藤陽介プロデューサーの突っ込みはナイス! ちなみに2位はマヤ、3位はエマ(こちらは82%、男性が選んだ)だった。やはりテオじいちゃんはいない……。
シナリオ・台詞の人気ランキング
さて、キャラクターの人気投票はここまでで、次はシナリオの人気ランキングが発表された。以下に、そのTOP3を紹介しよう。
シナリオ人気ランキングTOP3
1.新たなる旅路 セーニャとの再会、ベロニカとの別れ
2.運命の分岐点
3.シルビアのパレード
個人的な好みはさておき、1位は納得せざるを得ない。セーニャとベロニカの2人の衝撃的な運命が同時に描かれるからだ。セーニャがベロニカのスキルを引き継ぐと「もう本当に戻ってこないんだな」と思った人も多いだろう。

ちなみに2位の「運命の分岐点」だが、開発陣がこの場面を思い出していると興味深い話しが出た。過去に戻るという設定は最初からあったものの、堀井によると開発初期の頃はもっと昔に戻す設定になっており、カミュと主人公が出会うところから再スタートさせることも考えたとか。

さて、次は心に残った台詞ランキング。 ここではついに、やっとテオじいちゃんの出番が…!!

3位に選ばれたのは「イレブンや。人を恨んじゃいけないよ。わしはおまえのじいじで幸せじゃった。」というテオの愛情たっぷりの言葉なのだ。ディレクターの内川毅はテオについて、二度しか登場しないが存在感は出せたと思う、と話した。おじいちゃん、ちゃんと評価されてよかったね!
2番目に人気な台詞はカミュによるものだ。主人公が過去に旅立つときにカミュは「イレブン!オレたちはもう一度お前と旅をするからな!また会おうぜ……!!」と言って、その後はお別れになってしまう。カミュに対して思い入れが強い人も多いだけでに、この台詞は響いたのだろう。
そして、世界の異変後、海底王国ムウレアで主人公が王女セレンに言われるあの台詞が最も人気であった。海底王国ムウレアのバリアが少しずつ魔物に破壊されて、王国が滅びようとしているときに、セレンは主人公を逃して「……勇者とは!最後までけっして……あきらめない者のことです!」という台詞を口にするのだ。「勇者」という存在が徹底的に描かれる「DQXI」をそのまま象徴しているとも言えるような台詞だろう。