【Sundered】海外レビュー

『Sundered』はインディのメトロイドヴァニア・ジャンルを新たな高みへと昇華しつつ、こうしたジャンルの持つ可能性をまざまざと見せつける。最高に楽しいゲームで、キャラクターを強化してもなお手強いお陰で、末永く炭楽しめるはずだ。最高のゲームプレーだけでも十分傑作になりえたはずだが、Thunder Lotusはまたしても手書きアートを採用し、驚異的な結果を残している。

良い点: 
・徐々に学んでいく素晴らしいゲームプレー
・自らの強みに集中できる膨大なスキル・ツリー
・手書きの敵――素晴らしい
悪い点: 
・ただデカいだけのことがあるボス
・先の読める自動生成マップ
・手書きの敵――変わり映えしないプレーする過程で、私は同じアセットの使い回しに気が付いたし、実際には大して新しくない「新」エリアを探索させられるのも残念だ。だが振り返ってみると、本作が全ての通路が全く同じな古いリサイクル・ショップを舞台にしていたとしても、私は最高の時間を過ごせたはずだ。目が疲れないメトロイドヴァニア風の切断祭りを探しているなら、『Sundered』をチェックすべきだ。

『Sundered』は、メトロイドヴァニアが好きな人には諸手を挙げておススメできる。探索や新能力の発見に重きを置いているなど、期待する要素が全て揃っている。だが、キャラクターの成長、死、ステージ・レイアウトの独自解釈が、『Sundered』に新鮮さをもたらしている。ゴージャスな2Dアートとアニメーションが、巧みなデザインを支えている。メトロイドヴァニアというジャンルは確かに傑作でひしめき合っているが、『Sundered』はその傑作群と肩を並べている。

良い点: 
・常に新たな試練を投げかけるスピーディな戦闘
・自動生成部屋と敵の大群が緊張感と不安を生み出す
・常に上達し続ける、ペース配分の優れた成長システム
悪い点: 
・独創性のない、印象に残らない環境
・理不尽な状況を生み出すことのある自動生成部屋『Sundered』は、メトロイドヴァニアのスタイルを確実に進化させた楽しい旅路だ。成長システムはやりがいがあるし、戦闘は複雑で爽快感がある。たまに発生する理不尽な状況が足を引っ張っているものの、それでも『Sundered』は、異なるエンディングを見たり、グロテスクな怪物を退治するためだけにでも何度もプレーしたくなる充実したやりがいのある体験となっている。

良い点: 
・文句なくゴージャス
・緊迫感のある戦闘
・達成感
悪い点: 
・不安定なフレームレート
・先に進むのが遅すぎることも
・長いロード時間とグリッチ『Sundered』で死ぬかどうかは問題ではない。不気味な恐怖が充満した世界を前に屈することになるのは確実なのだから、結局は抵抗するか受け入れるかという中核テーマに行き着くのである。試練を受け入れるのか、諦めることで抵抗するのか？それは結局各プレーヤーの忍耐力次第だが、冒険をやり遂げた者には、ゴージャスな世界と極めて緊迫感のある戦闘というご褒美が待っているのである。

良い点: 
・文句なく美しい手書きビジュアル
・レスポンスの良いプラットフォーミングと戦闘
・プレーし続ける動機になる膨大なアップグレード・ツリー
悪い点: 
・忙しない戦闘時に何が起きてるか分からなくなることも
・たまに単調さを感じるレベル・デザイン
・疲弊するホード中心の戦闘『Sundered』はメトロイドヴァニア作品としては見事な出来栄えで、最高峰に美しい2Dビジュアルに支えられている。

忍耐力と献身が要求されるゴージャスなゲーム『Sundered』は、序盤から頻繁にプレーヤーに挑んでくる。Thunder Lotusはまたしても特別なゲームを生み出している。デザインはとにかく素晴らしいし、戦闘とプラットフォーミングはアクション・プラットフォーマーの達人でなくとも本作を堪能できるほど取っ付き易い。確かに何度も死ぬことになるし、イライラすることもあるが、しかめっ面にさせる瞬間の分だけ、プレーヤーを引き戻す驚きに満ちた断片を提供してくれる。

忘れがたい世界、疲れ知らずの敵、どこか無意味な主人公。楽しいゲームだ。

インディ空間にはローグライク／メトロイドヴァニアが溢れているが、『Sundered』ほど華麗なゲームは他にないだろう。美しい手書きアニメーション、クールな環境、最高のサウンド・デザインが、恐ろしい孤独なトーンを生み出している。しかし、戦闘重視のゲームなのは確かなので、探索の方が好きな人には向いていないかもしれない。だが、凶暴な敵の集団や巨大なボスに挑む試練が好きなら、『Sundered』は最適だ。

『Sundered』は、2Dメトロイドヴァニアのフォーミュラに、死んでなんぼの見事なアイデアを融合させている。自動生成ステージは当たり外れがあるし、驚異的な手書きエリアと熾烈なボス戦と比較すると、動的部分は平凡だ。加えて、ランダムに発生する敵の大群は、単なるボタン連打と理不尽な死に繋がることがあるものの、死ぬたびに少しずつ強くなると分かっていることが苦痛を和らげてくれる。

コンセプト: 新たな能力をアンロックするために危険に満ちた世界を探索しつつ、猛烈な恐ろしい怪物の波を押し退ける
グラフィック: 美しい風景とカラフルな敵のデザインが冒険を彩る
サウンド: 細かなサウンド・キューが付近の財宝を知らせてくれる一方で、あまり細かくないサウンドが敵の大群の接近を知らせてくれる
プレー性: プラットフォーミングは滑らかで直感的だし、戦闘の操作性は手に余る戦闘を対処可能にしてくれる
エンターテイメント性: 新しいエリアの探索、どんどん強くなる敵の大群との戦闘、不可能に見えるチャレンジのお陰で最後まで充実した出来となっているが、技術的不具合のせいで傑作には届いていない
リプレー性: 高め滑らかな戦闘、やりがいのある探索、心臓高鳴る戦闘など、『Sundered』は『Metroid』や『悪魔城ドラキュラ』のファンがチェックする価値のあるゲームとなっている。技術的不具合が楽しみを邪魔し、手厳しい難易度にはイライラさせられるものの、『Sundered』は込み合ったジャンルにエキサイティングで注目すべき体験をもたらしている。

良い点: 
・美しいアート・スタイルと風景
・スピーディでレスポンスの良い戦闘
・やりがいのあるプラットフォーミング・セクション
・手に汗握る巨大なボス
悪い点: 
・ストレスの溜まる敵との戦闘
・グリッチ、クラッシュ、ロード画面が多すぎる『Sundered』は美しく、緊迫感があり、コントローラーを投げたくなるほどストラスが溜まる。手に余る戦闘を克服できる人には、その狂気に身を投じる価値のあるプラットフォーマーとなるだろう。

良い点: 
・美しい手書きビジュアル
・興味深い正気エフェクト
・変化し続けるレベル・デザイン
悪い点: 
・パフォーマンスに問題を抱えている
・長いロード時間『Sundered』は、興味深いメカニックを備えた美しいメトロイドヴァニアで、パフォーマンス問題と険しすぎる序盤の難易度曲線が若干足枷となっている。

良い点: 
・ビデオゲーム史に残るゴージャスな手書きアートワーク
・珍しいプロット選択と膨大なスキル・ツリーを備えた興味深いストーリーライン
悪い点: 
・レベル・デザインと戦闘において、自動生成要素が足を引っ張っている
・ランダム要素のせいで極めて難易度が高いまたしても有望なゲームが自動生成の誘惑によって台無しとなっており、ゴージャスなアニメーションと興味深いゲームプレー・アイデアを考慮すると実に残念だ。

『Sundered』は、机上では相性の良いアイデアやジャンルのコレクションだが、本作の場合は、どうにも居心地が悪い。しかし、情熱と才能は見て取れるので、Thunder Lotusの将来には期待が持てる。

『Sundered』は、複雑な気持ちにさせられるメトロイドヴァニアだ。ゴージャスな環境と敵デザインは目の保養になる。残念ながら、そうした要素を楽しむのに十分な休憩時間を提供してくれないのだ。途切れない敵との戦闘や、ストレスの溜まる敵の大群は、爽快感よりも苛立ちしか感じないのである。操作性は極めて良好ではあるし、アップグレード・ツリーは素晴らしい出来だが、最もユニークなフィーチャーはやはり軽めの自動生成要素なのである。

『Sundered』はメトロイドヴァニア／ローグライクの基本的な土台を熟知しているが、敵の出現頻度を除けば悪くない戦闘の扱いを誤ったことが、悲しいかな足を引っ張っている。数時間に及ぶ容赦ない大軍の攻撃に耐えられるなら、ゴージャスで練りに練られたアクション・プラットフォーマーを堪能できるが、長い作業や敵の猛攻に嫌気が差す人は、他を当たるべきだろう。それでもある程度は楽しみを見出すことができるだろうが、このコズミック・ホラーを隅々まで堪能することはできないかもしれない。